ワークショップのワークショップ

新宿NPO協働推進センターで開催された講座「目的に応じたワークショップ」に参加してきましたので、ご紹介させていただきます。

年間180回以上の実力

講師は小笠原祐司先生(NPO法人bond place代表理事)は民間/公共、大小を含めると年間180回以上のワークショップを開催される超人的な方。
東京オリンピックに向けたワークショップを埼玉県内で実施されているなど、調べたり参加していないだけで実は身近なところでもワークショップが開催さているのでした。

ワークショップは「参加者」のもの

少し意訳してしまいましたが、ワークショップ内で各グループに分かれて実施した学習で、私が参加したグループで導き出された結果が「ワークショップは”参加者”のもの。
ここで興味深かったのが、主催者やファシリテーターは参加者なのか。答えは「Yes」。
その場にいる全員が、問題や課題の解決に取り組む「学びの場」であると。

目標・ゴール設定と無理に1回にまとめない勇気

十分にディスカッションしたにも関わらず、結局結論は?というありがちなパターン。
ファシリテーター側は、目標・ゴールを定めて軌道修正していく重要性。
決して結論を用意してそれを導くわけではなく「創造的な学びの場をデザインする」こと。
どうしても1回で結論を出そうと焦りがちですが、もともと大きな課題に取り組むのであればそれだけの時間と回数を重ねていかないといけないという事も学びになりました。

満足≠学び・気付き

ディスカッションすることが「あぁいいワークショップだった」
ではなく
「学び・気付き」があることが本来のワークショップの姿だったよな…
とこれまでなんとなくだったのが、明確に認識できたワークショップのワークショップでした。
せっかくの手段。コムラボでもどんなワークショップが企画できますかね?

新宿区立NPO協働推進センター

余談ですが、今回初めて訪れた「新宿区立NPO協働推進センター」には驚いた点がいくつもありました。
・所在地はいくら外れと言えど新宿。なのに周りは中層公営アパート街。
・大都市新宿。なのに中学校が統廃合でセンターにリノベ。
・買い手がつくはず。なのに宅地は所々、更地になって区管理地の立看板。
・待ちゆく人はいくつかの特定の国の方々が多い印象。
・けど聞いてみると、自治体はしっかり組織されている。
新宿ときくと単に大都会とだけ想像しがちな私でしたが、少し離れると地方ともよく似た状況、またはそれを克服した状況が広がっているのだな…と周辺を散策して思いました。いわゆる都会での事例、地方での事例、様々取り込んで、その地域にあったカタチにカスタマイズして、そうやってパクりながら問題解決していくのも面白い。そう思った一日でした。

この記事を書いた人

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出村 哲朗

1987年富山県産。地元の商船高専を卒業まで富山で過ごす。大学編入学で桐生市へ移り住み、現在足利市在住の地方からのIターン組。足利というこの街で全国に通用する生き方・暮らし方・つながりを発信していけたら...と思っています。