地域と地域がつながる面白さ

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この記事は「新潟県コミュニティ・フォーラム Advent Calendar 2013」に参加しています。

ジョウモウ大学の橋爪学長からご連絡を頂いて、FMぐんまで毎週火曜日に放送している「ラジコモンズ」に出演させて頂きました。(12月10日放送)

私たちNPO法人コミュニケーション・ラボは栃木県で活動しているのに初めてラジオに呼ばれたのが群馬県のラジオ局というのが栃木県と群馬県の県境にある足利の地域性を端的に表しています(笑)

この番組は、「群馬を世界中に自慢したくなる街に。」校舎は存在せず、街をまるごとキャンパスに、県内のいたるところで多彩な授業を開催しているジョウモウ大学が、Socialgoodをテーマに、多彩なゲストを招いてお届けする番組。面白そうな”ヒト・コト・場所”が繋がる15分間。 (番組ホームページより

Socialgood=ソーシャルグッドをテーマの番組、全国でも珍しいのでは無いでしょうか。

「栃木県で活動しているのに群馬県のラジオ局?」
「新潟県コミュニティ・フォーラムのアドベントカレンダーに参加って?」

と思われた方、今回のブログは「地域と地域がつながることで地域が化学反応を起こす面白さ」をテーマに書いてみようと思います。

 

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私たちがコワーキングスペースSPOT3を作ったのをきっかけに新潟から西村さん(写真右)が遊びに来てくれました。西村さんは新潟市にあるコワーキングスペース JELLY JELLY CAFE NIIGATAのプロデューサーです。コワーキングスペースを作ったもの同士、あれこれを情報交換をした思い出が、あれからもう1年以上経つんですねえ…。

 

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その後、西村さんから連絡いただいて「新潟県コミュニティ・フォーラム2012」で参加。10分のプレゼン枠を頂けたので「SPOT3はこんな考えで作りました」と話してきました。色々な方から反応を頂けた中で私が思ったのは「地方の話は地方には伝わる」ということです。

SPOT3の話を都内ですると「面白いことやってるねー」「ショッピングセンターに作って人が集まるの?(おそらく都内の人はレイクタウン等、郊外型ショッピングモールをイメージすると思われ)」という反応です。地方でコミュニティ活動をされている方々の反応はもっと具体的なものでした。やりとりしていて共感指数が高いと感じました。

その時に「地域と地域がつながる面白さ」に気づいたのです。

それまではSPOT3を作って「誰か来るかな-」と待っていました。それもありなのですが、せっかく自分たちで場所を作ったのなら「うち、こんな場所、運営してます」と外に出かけた方が面白い。何かをつくりだすという活動をしていると1000人に1人くらいは興味を示してくれるかもしれない。それを足利の15万人の中でやるのか、それ以上でやるのか。よりたくさんの人たちとつながって、何かを作っていこうと考えるならやっぱり後者だと思います。

新潟県コミュニティ・フォーラム2012参加後は、上田市のHanaLab.さん、高崎市のMOTOKONYAさん、宇都宮市のHottanさんなど、まず近くで行けそうなところは行ってみようと足を伸ばし始めています。「コムラボはこんなことをやってます」「SPOT3はこんなところです」とお話ししている中で今回のラジオ出演につながったのだと思っていますし、とちぎ未来創造会議に呼ばれたのもそうだったら良いなと。

改めて西村さんをはじめとした新潟の方々に感謝です。

 

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せっかくなのでラジオ出演の話も。

FMぐんま ラジコモンズのパーソナリティは高崎経済大学教授の友岡先生です。

私たちは様々な活動をしているNPO法人なのでテーマを絞らないと15分では収まらないなと考えて「コムラボはがんばらないようにがんばるがモットーです」とお話ししました。

これには2つの意味があって、1つ目に「がんばってしまうと長続きしないので無理をしない」ということ。2つ目に「右肩下がりの時代の中で自分たちが20 年後30年後に、こんなはずじゃなかった、今から頑張っても手遅れだ、と思わないために今から行動する」という意味です。

コムラボが目指すのはテーマ型のコミュニティです。今までのコミュニティ、まちづくりはどちらかといえば地縁型コミュニティ。まさにFacebookのような「知り合いの知り合いは知り合い」という中でどうにか行動しようと考える器です。それを否定するつもりはありません。

地方にはどこにでも地縁型のコミュニティは大小あれど存在しています。今あるものを作ったって仕方ない、それなら今あるものを使えば良いだけで、今ないものを作る方がワクワクしませんか。コムラボは新しいコトの実験室です。

ソーシャルメディア、ソーシャルアクション、サステイナブルなどコムラボはあえて新しい言葉を使います。この言葉に反応する人を足利から1人ずつでも良いからつなげたいと考えています。

足利にテーマ型のコミュニティを作り出し、新しいコト、新しいモノを生み出す仕組みを作る。そのための土台作りをすすめています。そんなことを考えはじめて1年くらい、コムラボを作って4年目、まだまだ何年も掛かると思うのでがんばらないようにがんばります。

この記事を書いた人

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代表理事 山田 雅俊

NPO法人コムラボ 代表理事、足利経済新聞 編集長、サードプレース「マチノテ」運営 。生業はIT系。システム開発、Web製作などIT業務の経験を生かし、地方都市における情報格差の課題解決へ向けて企業・NPO法人の両面から取り組む。