測ってみよう ぶりっくす(Brix計を買いました)
夏だ!休みだ!自由研究だ!の時節が今年もやってきました。
もしかすると今年の自由研究のテーマがまだ決まっていない…
という人にも活用していただけたらということで、夏休み期間中は最近導入した教材関連について語ろうの回をやってみようと思います。(いまさらかもしれませんがね)
第一弾は「糖度計」で遊んでみました。
食品やるならマイブリックス計!
そんなこともない!かもしれませんが、食品関連産業では味や性状の一つの目安として「ブリックス」という指標を用いています。
身の回りの食品のブリックスって?
甘さ控えめってホントに控えめなの?
など覗いてみました。
ブリックスは糖の量の目安
少し前の言葉ですが「ブリックス」というとブラジル・ロシア・インドなどをイメージした方もいらっしゃるかもしれませんが、それはBRICS。
今回のBrixはざっくりと溶けている甘さや砂糖などの糖などが含まれている量の指標とします。よく果物売り場で「糖度◯◯」というシールやPOPを目にしたことはありませんか?まさに糖度=Brixです。
細かいことは抜きにして、甘さの指標=Brixと言いたいですが、人工甘味料はもっと甘いですし、塩分など他の成分も影響を与えてしまうことここまでにしておきます。
詳しい定義はアタゴさんや堀場製作所さんのWebがわかりやすいと思います。
Brix計の仕組みは
「プールが実際よりも浅く見える」「海の向こうにないはずの陸が見える(蜃気楼)」の経験はありませんか?後者、蜃気楼を見たことがあるあなたはラッキーでしょう。
これらの現象は「屈折」によるものです。
この密度(単位あたりの重さという表現にしましょう)が異なる物質を境に光が通るとき、光の進行方向が変わる現象を利用したのがBrix計。
こちら原理も各メーカさんのWebが詳しいです。
比較的身近な飲み物のBrixを測ってみた。
某乳酸菌飲料(赤):17.0
某乳酸菌飲料(青・甘さ控えめ*):12.5
野菜ジュース:5.0
豆乳:7.0
カップ麺のスープ:5.5
*甘さ控えめは、青が赤より相対的にBrixの値に影響を与える成分(主に糖)が少ないことがわかりましたね。
覗いてみるとこんな感じです。
「ひかえめ」は本当「ひかえめ」なのか?
相対的に少ない旨は25%以上差がないと「ひかえめ」と表記してはいけないと法令で規制されています。
今回の糖度測定ではBrix17.0とBrix12.5でショ糖は約26%くらい少ないことが確認できました。
ショ糖以外にも溶けている成分があるため、ショ糖のみが影響しているわけではない点には注意してください。
いかがでしたでしょうか?糖度の世界。
甘いフルーツが多いこの季節、店頭の糖度POPを参考にしてみてはいかがでしょうか。