足利と釜山 味の融合
コムラボ はるこです。
足利の春というと、どこの家でもおなじみの光景があります。
萌えいづる春が訪れるや、
とたんに隣近所や知人たちから自家製野菜のおすそ分け攻勢が始まるのです。
かき菜に始まりブロッコリーのわき芽、いちご…毎日のように何らかのおすそ分けがあります。
季節がさらに進むとキュウリ、トマト、シソ(苗ごと)、バジル、みょうがなどが続き
秋口まで八百屋知らずの季節が続くと言っても過言ではありません。
そしてわが家でも先日、今年初のかき菜を友人からもらいました。
かき菜とはアブラナ科の野菜で菜の花と同じ系統の植物ですが
実はこれ、足利や両毛地域特有のご当地野菜らしいのです。
東京に住んでいた頃、春になってスーパーでかき菜を探し回っても
見つからず、ネットで調べて初めてその事実を知りました。
とにかくこの辺りでは春になると食卓に上る頻度も高くなります。
我が家ではおひたし、味噌汁、ゴマ和え、パスタなど、素材の味をそのまま生かし、
春の香りを楽しむような調理方法が多かったのですが
今回は韓国人の夫がこれを調理。
かき菜をザクザク刻んで釜山の義母特製古漬けキムチととともに
韓国製純製ゴマ油でジャアジャア炒めはじめました。
「ちょっと、キムチと一緒に炒めたら春の香りが死んじゃう!」
と慌てた私ですが、時すでに遅し。キムチと同化した真っ赤なかき菜の炒め物ができあがりです。
しかしこれが意外と美味で驚き。キムチとかき菜の春の香りがなかなかマッチしてごはんも進む。
そして翌日は残った炒め物をさらに細かく刻んで卵も加えて、キムチかきなチャーハンを楽しみました。
釜山と足利の珍味が見事にコラボした春の宵でした。