安くておいしくて子供も楽しめる足利の連休

コムラボ はるこです。

連休が2回もあった11月。
我が家は仕事柄、なかなか家族で連休を満喫というわけにいきません。
しかしそんな大人の都合など通じないのが子供たちです。
しかたなく子供たちを連れて安くて、おいしくて、近くてためになる
イベントをハシゴしてきました。

11月23日、連休中の足利は、たくさんのイベントが開かれ
まちなかは賑わっていました。

まずは足利グルメグランプリでおいしいものを味わおうと、会場になっている栗田美術館へ。
普段の足利ではありえないような長い大渋滞の果てに
ようやくおいしいコロッケや焼きそばにありつくことができました。
そしておなかもいっぱいになると子供たちのお決まりのセリフ

「次はどこに連れてってくれるの~?」

しばし考えた末

「なかなか見られない、すごいものを見に行こう!」

田園や色づく美しい秋の山を見ながらしばらくドライブ。
15分ほど車を走らせ、樺崎寺跡(樺崎八幡宮)に到着しました。

そう、この連休の2日間、足利では文化財が一斉公開されます。
市内に数多くある文化財にガイドの説明付きで触れることができるのです。

元々、中世日本史に興味があり、高校時代は少しでも歴史の息吹を感じたくて
ばんな寺や足利学校近辺をいつもうろうろしていた私。
しかしばんな寺を創建した足利義兼にゆかりがあり
歴史的にも価値のある遺跡 樺崎寺跡には行ったことがありませんでした。
自転車が唯一の足だったまちなか在住の女子高生にはちょっと遠すぎたのです。
この日はその悲願を叶える絶好のチャンスとなりました。

私たちが行った時間は、ちょうど参拝客もいない様子、
歴史の専門家であるガイドの方を独占し、子供にも分かりやすい説明をしていただきました。

ふだんは入れないようなお堂の下にも入れてもらいドキドキワクワク。

「ここには今でも、生き入定したといわれる足利義兼が埋まってるんだよ。
この場所を発掘すると呪われるという言い伝えがあるから掘ることができないんだ」

というおどろおどろしいお話を聞き、子供たちもちょっぴり緊張気味。

樺崎寺は昭和59年から発掘調査が行われており、当時の庭園や伽藍の様子がかなり明らかになってきているようでした。
岩手の平泉にある毛越寺の庭園を彷彿とさせるような庭園跡。
奥州征伐にも参加し、毛越寺も目にしたはずの義兼は何を思い、どんな気持ちでこの庭園を作ったのだろう…
遺跡を前にうっとりしながら悠久の歴史に思いを馳せる私。

「ねえママ! 次はどこに連れてってくれるの?」

女子高生時代の気持ちに返りロマンチックな気分に浸りかけたものの、
長男の声で一気に現実に引き戻されました。
今度は1人でゆっくり来ようと決心しつつ樺崎寺跡を後にしました。

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そしてこの後も文化財をハシゴ。

次に行ったのは徳蔵寺。ここでもガイドの方の楽しい説明に子供たちは興味津々。
五百体もの羅漢像に圧倒され羅漢様をじっくりと見学していました。
羅漢様はどれも表情豊かで人間味があり、子供でも楽しめる文化財です。
五百体の中には必ず自分の家族や御先祖にそっくりな羅漢様がいるんだとか。

最後に足利学校→ばんな寺と回り足利の歴史遺産をたっぷりと堪能した1日。
完全に母親の趣味で子供たちを振り回してしまいましたが、
「また、寺~?」などと文句を言いつつも、それなりに楽しんでくれた様子です。

これだけ多くの文化財に恵まれた足利に戻ってこられたことを、心から幸せだと思える休日になりました。

子供たちよ、来年の文化財一斉公開は1日と言わず2日間かけてじっくりとハシゴしようね。

 

この記事を書いた人

はるこ

元韓日映像翻訳者。通訳案内士(韓国語)。現在は団体職員。夫は韓国人で国際結婚家庭です。 東京、ソウル、大阪での暮らしを経て2013年約20年ぶりに、故郷足利に戻って来ました。 せっかくだから思いっきり足利生活を満喫してやろう、何か意義あることにも参加してみたい。 そう思いコムラボメンバーになってみました。 仕事に育児に家事、なかなか自分の時間を作れませんが、ネットや読書をしながらの寝酒に癒やされてます。